2021/10/08

永平寺町は“聖地の宝庫”です。
~ ZENの心と文化が息づく、永平寺・門前町編~

INDEX

  1. 770年以上の歴史と伝統ある曹洞宗の大本山で修行体験。
  2. 土産物屋や食事処が軒を連ねる門前通りをお散歩。
  3. 新旧が共存する、生まれ変わった参道と門前町のまちなみ。
  4. 先端技術を駆使した自動走行車両『ZEN drive』が運行。

永平寺町のシンボルといえば、曹洞宗の大本山『永平寺』です。その周辺の門前町には、土産物屋や飲食店が立ち並び、1600年代の古地図に基づき復元された参道側では情緒ある雰囲気が広がります。そんな『永平寺』や周辺の門前町をあわせたエリアは「禅の里」とも呼ばれ、県内屈指の観光スポット。『永平寺』での修行体験を通して禅の心を学び、門前のまちをゆるりと散策して、身心を調えましょう。

 

770年以上の歴史と伝統ある曹洞宗の大本山で修行体験。

寛元2年(1244)に道元禅師よって開かれた坐禅修行の道場『永平寺』。深山幽谷の境内には、70余りもの殿堂楼閣が建ち並び、中でも「七堂伽藍」と呼ばれる7つのお堂(法堂・仏殿・僧堂・庫院・山門・東司・浴室)は、僧侶が修行をする清浄な場所として特に重要な建物とされています。
 

「山門」は、永平寺最古の建築物。中国唐時代様式の楼閣門で、両側に仏教の守護神である四天王が安置されています。修行僧は入門時と下山時のみ通ることが許されます。
 

「傘松閣」の2階には156畳敷きの「絵天井の間」があり、昭和5年当時の著名な画家144名による230枚の美しい色彩画が天井に飾られています。
大多数が花鳥風月ですが、鯉、唐獅子、栗鼠(りす)が描かれた5枚の絵も!

 

また、『永平寺』では今も150名近くの修行僧が日々厳しい修行に励んでおり、参拝者はその様子を伺い知ることができます。ぜ
ひ、坐禅や写経などの修行体験を通して、道元禅師が伝える“禅の心”を学び、感じ取ってみてください。

 

坐禅は修行の根本とされており、「調身」「調息」「調心」の3つの「調う」が要。さまざまな思いにとらわれず、姿勢と呼吸を調えて坐ることで、自然に心も調っていきます。

 

仏教の経典を書き写す仏道修行のひとつ。古くは信仰や祈願、供養を目的に始められたとされ、人々の心の安らぎを与える糧に。姿勢を正し、無心でお教を写せば、功徳がいただけます。※写真はイメージ
 


大本山永平寺

永平寺町志比5-15
Tel.0776-63-3102(総受処)
参拝時間/ 8:30 ~ 16:30
定休日/年中無休
※参禅・参籠、並びに日帰りの坐禅や写経、法話等の開催については、永平寺HPにてご確認ください

大本山永平寺ホームページ


 

 土産物屋や食事処が軒を連ねる門前通りをお散歩。

『永平寺』のお膝元である門前の通りには土産物屋や食事処がズラリと並び、観光客で賑わっています。永平寺名物や縁起物はもちろん、各店の個性が光るメニューやアイテムも盛りだくさん。お土産探しや永平寺グルメを楽しみましょう。
 

ココでしか出会えないメニューやアイテムもあります。気になるお店に立ち寄りながら、のんびり散策しましょう。
 

日本酒やごまどうふをはじめ、永平寺町で生まれたお土産品や絶品グルメが揃います。県内外にファンがいる超人気スイーツも!

 

 

新旧が共存する、生まれ変わった参道と門前町のまちなみ。

永平寺門前町の永平寺川沿い、旧参道側のまちなみは、2019年に大きく様変わり。宿泊施設『柏樹関』の開業をはじめ、参道の再生や永平寺川の修景、そして観光案内所が新たに設置されました。参道は、1600年代の古地図に基づき復元され、植栽帯と石畳化、無電柱化により、情緒ある風景に。横を流れる永平寺川は自然石積みに変え、橋の架け替えも実施。より自然を感じられる空間となり、禅の心に触れる静寂さとたたずまいのある環境へと整えられました。

 

もともとは『永平寺』の前にあった石柱が参道入り口に移動。こちらから『永平寺』へ向かい、参拝してから門前通りの飲食店や土産物屋を巡るルートがおススメ!
 

『観光案内所』では、日英中の多言語対応のAIコンシェルジュ「小梅ちゃん」がイベント情報や観光案内等を行っています。永平寺の参拝券売機やATM、コインロッカー、福井県や隣接市町の観光パンフレットも設置。

 

観光案内所

永平寺町志比27字20番1
営業時間/ 8:15 ~ 19:00
定休日/年中無休(点検作業等による臨時休業あり)

 

参道を抜けて『永平寺』の奥にある『寂光苑』には、道元禅師の少年期の姿をかたどった「稚髪像」や永平寺歴代住職のお墓などがあります。苑内の「寂照の鐘」は、一般参拝者が自由に撞くことができます。

 

参道入口近くに立地する『柏樹関』は、禅に親しみ、心を癒す体験の宿。旅館と宿坊の中間的存在として、快適な設備やサービスのなか、気軽に“禅の世界”を体感できます。『永平寺』で研修を受け認定された専門スタッフ“禅コンシェルジュ”が在籍し、宿泊客への禅の知識習得や体験サポート、永平寺に関する案内全般を担当。食事は典座老師監修による“禅の心”を活かした豪華な精進料理と越前の銘酒が味わえます。

 

エントランスホールから続く畳敷きの部屋「開也(カイヤ)の間」は、『柏樹関』を象徴する親禅の空間。こちらで坐禅や写経体験ができます。

 

『永平寺』の典座老師監修のもと、研修を積んだ料理人が作る“禅の心”を活かした御膳スタイルの精進料理が堪能できます。

 

永平寺親禅の宿 柏樹関

永平寺町志比6-1
Tel.0776-63-1188、050-3504-9914(予約センター)
チェックイン/ 14:00 ~、チェックアウト/~ 10:00


 

先端技術を駆使した自動走行車両『ZEN drive』が運行。

日本初の車内無人による自動運転本格運行に向けて、先端技術を駆使した自動走行車両サービス『ZEN drive』を実施。運行区間は、東古市(えちぜん鉄道永平寺口駅)から志比(門前)を結ぶ約6kmの遊歩道で『永平寺』までの移動にも利用できます。
 

カートの定員は最大7名、最高時速12km。のんびり揺られながら外の空気や景色を楽しむのもいいですよ。

運行区間/荒谷ー志比(永平寺門前)間 約2㎞(約10分)
運行日/土日祝日のみ
利用料金/大人100円、中学生以下50円、未就学児無料
※冬期間運休
※東古市から荒谷間の運行は休止中です。(2022年4月現在)